睡眠こそ最強の解決策である 書評①

睡眠は万能薬である

マシュー・ウォーカー氏の著書「睡眠こそ最強の解決策である」が、かなり学びがある本なのでお勧めします。

健康を維持するためには「食事」「運動」「睡眠」という基本が重要です。

今回の「睡眠こそ最強の解決策である」は具体的に自分を変える方法が説かれた良書だと考えています。

さて、この本を読んで改めて、睡眠の重要性を認識しています。

睡眠は記憶を定着させることで知られています。
脳は日々情報を取り込んでおり、短期記憶は海馬に保管されます。その後、睡眠によって、大脳新皮質に情報が移されます。大脳新皮質は長期記憶に関係しており、ここに情報が移ると、記憶が定着したと言えるのです。

また、海馬の保管容量は少ないので、睡眠をとることで情報を移し、スペースを確保しています。

情報を記憶するには最初に海馬に保管してから、大脳新皮質に情報を移す必要があります。つまり、睡眠不足だと記憶が定着しない上に、海馬が掃除されないので、新しいことを覚えるスペースもなくなってしまうのです。

更に、睡眠には運動スキルを高める効果もあるようです。

数字を打ち込むといった運動スキルも、睡眠によって上達するという研究結果があるようです。

◾️午前中練習して夜にテストを受ける。
◾️夜練習して、8時間寝てから翌朝テストを受ける。

この場合、「後者の方が数字を打ち込むスピードが20%上昇し、正確性は35%も上昇した」というのです。

本書では、

練習が完璧をつくるのでなく、練習し、その後一晩ぐっすり眠ることが完璧をつくる

と述べられています。


「練習をやめてからも、脳は独自に練習を続けているということ」を意味しており、本書では「一晩寝たらなぜかできるようになっている」と書かれています。

「LearnBetter」という本では、専門家になる方法として以下のように述べられています。

複数の分野を混ぜ合わせて練習したり、さまざまな例を織り交ぜたりすることによって、基底にある関係性への理解が深まる。

専門家になるには関係性を理解する事が必要で、その為には複数の分野の事例に触れる必要があります。しかし、「睡眠こそ最強の解決策である」を読むと、物事を習得するためには、眠る事も非常に重要なのだと分かります。

本書では、7時間から8時間眠ることを勧めています。

私は6時間睡眠は結構寝ている方だと考えていましたが、6時間睡眠は完全な寝不足状態とのこと。ちなみに、ショートスリーパーの遺伝子を持っている人は「全人口に対するパーセンテージで表すなら、四捨五入してゼロ」だと書かれています。

睡眠不足は記憶力の低下だけでなく、感情のコントロール能力を低下させ、依存症になりやすく、アルツハイマーを発症する要因となり、血管疾患や糖尿病、肥満、ガン、生殖能力の低下などにも関わっているようです。

私が気付きを得たのは、睡眠、食事、運動という横並びなのではなく、睡眠という基盤の上に食事と運動という柱が立っているということです。

健康にとって睡眠が最重要。

睡眠は軽視されがちですが、睡眠はまさしく万能薬のようです。そして、有り難いことに、食事と運動に比べれば1番改善しやすいと思われます。

是非、8時間とはいかないまでも、7時間睡眠を目指しましょう。

<参考文献>

睡眠こそ最強の解決策である

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

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