やる気を出す方法

ともかくやり始める

私達は一度動き始めれば、後は最初より楽に行動を続けられます。

例えば、掃除が億劫でも、やり始めたら最初より楽に続けられます。

何故か?
それは慣性の法則が働いているからです。

慣性の法則

すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける

wikipedia

つまり、一度動き始めれば、外からの影響を受けない限り、その行動を続けるということ。

また、心理学的には「作業興奮」と言えるでしょう。要するに、やり始めると調子が出てくるという状態です。

勉強をやり始めたら、知らぬ間に時間が経って、内容も結構進んでいたというような場合が作業興奮です。

ですから、やる気を出すには、ハードルを下げて、まずやり始めるというのが正解。

習慣化できればやる気は勝手に出てくる

そうは言っても、その最初の一歩をどうしたら踏み出せるのか?というのが最大の悩みでしょう。

まずは、やるべき事を習慣にしてしまうこと。脳は良く使う神経回路を強化するように出来ています。神経回路が強化されると、情報の伝達がスムーズになり、上達していくのです。

不慣れな事は、最初ワーキングメモリー(作業記憶)を使って処理していますが、上達すると無意識に出来るようになります。その為、ワーキングメモリーを使わずに済みます。つまり、習慣化したという事です。

ちなみに、ワーキングメモリーを残して作業出来るようになると、空いたワーキングメモリーを使って、新しい事を学べるようになります。

習慣になると、無意識にやり始める
      ↓
やり始めると、やる気が出ている

運動によって行動の神経回路を強化する

では、習慣化の為の、一歩をどうするか?

それは、、、

運動をする、です。

行動とは、動くこと。動くこととは、運動すること。つまり、運動の習慣があると、脳の運動の神経回路が強化されていると考えられます。行動しなければならない時に、情報の神経伝達がスムーズなので、行動のスイッチが入りやすくなるというわけです。

運動によって、行動の神経回路を強化しておく
      ↓
必要な時に最初の1歩が出やすい
      ↓
頑張ってやり始めたら、やる気が出る
      ↓
習慣になると、無意識にやり始める
      ↓
無意識にやり始めて、勝手にやる気が出ている

と言うわけで、運動をして行動のスイッチが入りやすい状態にしておくと良いでしょう。

睡眠がすべての基盤である

では、運動をやり始めるにはどうしたら良いのか!?という質問が出そうですが、運動をやり始めるには自己コントロール能力が必要です。

自己コントロール能力は、8時間以上の睡眠によって、正常にする事ができます。逆に寝不足は自己コントロール能力を失わせます。

そして、ありがたいことに運動は前頭葉を鍛えるので、自己コントロール能力を高める効果があります。

まとめると、
①まず、8時間睡眠によって自己コントロール能力を正常にする。
②正常になった自己コントロール能力を使って運動をする。
③運動をとおして、行動の神経回路と自己コントロール能力を鍛えておく。
④行動の神経回路と自己コントロール能力が鍛えられていると、最初の1歩が出やすくなる。
⑤頑張ってやるべき事をやり始める。
⑥作業興奮により、やる気がでる。
⑦ ⑤⑥を繰り返して習慣化してしまう。
⑧やるべき事を無意識にやり始めることができる。
⑨無意識にやり始め、勝手にやる気が出る。

と、なります。

よって、まずは睡眠を改善し、その後運動を行いましょう。それがやる気へと繋がります。

<参考文献>

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

超一流になるのは才能か努力か?

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

一流の頭脳

睡眠こそ最強の解決策である