人生はマルチエンディング型アドベンチャーゲームである
私達は行動を選択しながら生きている
人生はアドベンチャーゲームに良く似ています。
アドベンチャーゲームでは、事あるごとに主人公が取る行動の選択肢が提示されます。
プレイヤーはその中から主人公に取らせたい行動を選択して物語を進めていきます。
そして、主人公が取った行動によって物語が分岐し、それまでに取った行動によってエンディングも変わるのです。
エンディングが複数用意されていることを、マルチエンディングと言ったりします。
つまり、人生はマルチエンディングとも言えます。
些細な事でエンディングが変わる
人生もこれとよく似ています。私達は数ある行動の選択肢の中から、ひとつ選択して行動しています。
朝食を食べるのか、食べないのか。
米にするのか、パンにするのか、麺にするのか。
主食は取らないで、肉や魚だけなのか?
または、野菜にするのか?
はたまた、朝からお菓子を食べるのか?
朝からお酒を飲み出すのか?
例えば、朝食一つ取っても、これらの選択が健康に影響を与えるでしょう。
もし、朝からお酒を飲めば、その日一日ですら棒に振りかねません。
また、健康に影響を与えるということは、自分の死に方に影響を与える事を意味します。
朝食一つとっても、どういう行動を取るかで、日々、エンディングへの道が分岐しているのです。
望むエンディングを迎えられるように人生を選ぶ
些細な事ですら、自分の人生を日々分岐させているのですが、その中には人生のエンディングに大きな影響を与える選択もあります。
重要なことは、「あなたは人生のエンディングをどう迎えたいか?」と言うことを考えることです。
あなたが自分の葬儀を見ていると想像してください。そこの光景が、どうあってほしいかを考えて、日々の行動を選択しなければなりません。
もし、結婚しなければエンディング(葬儀)に妻や夫はいません。
もし、子供をつくらなければ、エンディング(葬儀)に子供はいません。孫もいません。
もし、エンディングに家族が居て欲しいのであれば、若い時から家族をつくる努力をしなければなりません。
80歳になってから、心の通った家族をお金で買うことは出来ないのです。時間をかけて準備しなければ、エンディングでは家族はいないことになります。
また、たとえ家族がいたとしても、家族との関係がどうだったかもエンディングに影響します。
相手の話を聞き、良い事を2人分にし、悪い事は半分にし合う夫婦だったか?
それとも、自らは与えず、相手がしてくれない事だけに目を向けて恨み合う夫婦だったのか?
子供との関係はどうか?
幼い頃、子供の気持ちを理解しようとしていたか?子供と遊んであげたか?夜泣いた時に寄り添ったか?子供を一個人として尊重し、子供に決断させてきたか?
それとも、ただ命令し、親の思い通りになるよう育てたのか?子供に時間を割かず、自分のやりたい事を優先させてきたのか?
この様な行動一つ一つがあなたのエンディングを変えていきます。
ただ、結婚や子供を持つことイコール幸福ではありません。
重要なことは、「あなたは人生のエンディングをどう迎えたいか?」と言うことを考えることです。
正解などありませんが、望むエンディングがあるのであれば、どう行動しなければならないかよく考える必要があります。
今が自由で楽しくても、それが望むエンディングから考えて相応しい行動でなければ、行動を改める必要があるでしょう。
〈参考文献〉
7つの習慣