感謝脳/樺沢紫苑、田代政貴 著/感想
樺沢紫苑さんと、田代政貴さんの著書『感謝脳』を読みました。
実践しようと思ったことが沢山あったので、記します。
運は機嫌に比例する
旅行中に運が良いと感じることがあるのは、大抵、機嫌が良いからだとのこと。
新しい場所を探索したり、美味しい料理を食べたり、新しい人々と出会ったりと、旅行は大抵の人をハッピーにします。そして、幸せな気持ちが運を呼び寄せるのです。p.64
加えて、立ち寄った先々で「ありがとう」を言う機会が普段より多くなると言います。
機嫌よく感謝することで、「運」を引き寄せられるとのことです。
実は先日、片道3時間半の出張に行きました。移動中、この『感謝脳』を読んでいたのです。それで、確かに出張ですら、小旅行で、運が良いと思うことがありました。
①電車の中で座って本が読めたこと②出張先での任務が予定より早く終わったこと③お土産を買えたこと④予定より早い帰りの電車に乗れたこと
行ったことのないところで、その場所の雰囲気などを感じるのはとても楽しかったので、機嫌が良かったのでしょう。
感謝の効果
•感謝によって「楽観的な思考」が強まる。楽観的に考えられると、ストレスがかかっても「まあ、いいか」と軽く受け流し、深刻にならないで済む。
•感謝によって、ストレス反応から不安や恐怖を引き起こす扁桃体の反応が低下する。
•感謝の表現を増やし、自分から積極的に感謝するだけで、仕事への満足度が上がる。
•「仕事へのモチベーション、パフォーマンスの向上、所属感の向上、ストレスの減少によって、ワーク•エンゲージメントが増大し、仕事に「やりがい」を感じ、仕事が楽しくなる。結果として、幸福度が増大します。」
•感謝することで感謝効果を得られる。
•「ネガティブ言葉」1回に対して、「ポジティブ言葉」3回でようやくバランスが取れる。故に、他人への悪口、誹謗中傷、または「自分はダメなんだ」「自分には無理」といったネガティブな言葉は言わない方が良い。悪口が多いと、感謝の効果は出ない。
•「当たり前のことに、ありがとう」が身につくと、いつでも旅行中のよつに機嫌が良くなる。すると、いつでも「運の良さ」を感じられるので、運が無限に良くなる状態となる。
•夢を叶えるためには、その夢の実現が、周囲に感謝されることである必要がある。
•「寝る前に感謝しながら、ポジティブな気持ちのまま眠れば、「ポジティブな体験」があなたの「記憶」として定着します。それが積み上がると、あなたの「性格」として定着します。感謝の記憶が積み上がることで、自己肯定感が高く、前向きな性格に変わっていきます。p.211」
•一見ネガティブに思えることにも必ず「宝」が潜んでいることが分かると、イライラしなくなり、いつも機嫌良くいられる。
•「ある」に感謝する。
•何度も言葉に出すことによって、いつしか「心からのありがとう」に変わってくる。
太陽のステージ
本書の中で、私が1番心に響いたのは、私たちは同じ世界に生きている人(同じステージにいる人)としか繋がらない。というコンセプトです。
自分が上のステージに上がらない限り、そのステージの人と一緒に過ごしたり、一緒に仕事をしたり出来ないと書かれていて、自分を高めることの大切さを再認識出来ました。
このコンセプトは本田健さんの次元上昇の理論に似ているな、と思います。
本書では、心には以下の3つのステージがあると書かれています。
第1ステージ:「不安」のステージ
第2ステージ:「自立」のステージ
第3ステージ:「太陽」のステージ
何となく分かってはいましたが、改めて心のステージを上げたくなりました。
SNSやニュースサイトで見ている情報は、あなた自身の視聴履歴に基づいて興味分野のものが表示されるようにセグメントされています。そのため同じSNSやニュースサイトを見ていても、ユーザーによって表示される内容が全く変わってきます。p .141-143
愚痴や不平不満ばかり言っていたり、見ていたりすると、必然的に同じような人とつながるようになります。…一方で、ポジティブな情報に囲まれている人もいます。見えている世界がまるで違うのです。p.143
SNSの興味がある事柄の表示をメタファーとして紹介されていて、とても分かりやすく、腑に落ちました。
自分が不平不満を言っていれば、その事に興味があると言うことになり、自分の周りの現実はその様に映ってしまう。
私は、不平不満を言う人達ではなくて、太陽のステージ人達と繋がりたいと思うので、心のステージを上げて行きたいと思いました。
感謝の実践
さて、本書を読んで私が実践するようになったことを紹介します。
•神社に行く。
神社は感謝の練習の場とのこと。私はジムに筋トレに行った後、その帰り道にある神社にお参りに行くようになりました。
•毎日「ある」について神様に感謝する。
家族に対して感謝することに抵抗があります。
しかし、神様なら感謝できます。
私は初詣に行ったり、厄年などにはお祓いを受ける程度の人間ですが、悪いことをしたらバチが当たるとか、誰も見ていなくても神様は見ていると思っています。
ですから、
「温かい家族、暖かい家、温かい食事、温かい職場をくださりありがとうございます。」
と、「ある」ことに感謝することにしました。
•言葉をポジティブにする。「楽しい。成長している。ありがとうございます。」と言う。
嫌なことや面倒臭いことがあったら、これは楽しいんだ。なぜなら、辛くても成長に繋がるから。
この様な経験をさせていただいてありがとうございます。と、思うようにしています。
また、汚い言葉が口から出そうになったり、出てしまったりしたら、「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。」と唱えるようにもしています。
いかがでしょうか。自分がいるステージの人としか出会えないのなら、自分が上がるしかない。だから、少しずつ自己改善しよう。そう思わされる内容だったと思います。
皆さんも是非読んでみてください。
〈参考文献〉
感謝脳