出来ているところを褒めよう

出来ていないことより、出来ていることの方が多い

私達は誰かを評価する時、つい「ここが間違っている」「ここが出来ていない」と考えがちです。

しかし、本当は出来ている事もあるのです。では、何故「ここは出来ている」「ここは正しい」と言わないのでしょうか?

それは、出来ている事の方が多いからです。出来ている事の方が多いので、全部を挙げきれないのです。

だから、数え易い出来ていない事を相手に伝えるのです。

しかし、毎回「あれも出来てない、これも出来てない」と言われた相手はどういう気持ちになるでしょうか?

恐らく、心が折れてしまうでしょう。モチベーションも下がるかもしれません。

人を評価する時は出来ているところを評価する

ですから、出来ていないところや、間違っているところを指摘する時は、出来ているところもセットで伝えるべきです。

「ここはこのやり方でOKです。助かりました。ここは間違っているので、直してもらえますか?」

このように言われれば、言われたら相手も悪い気持ちはしないでしょう。

あなたに後輩や部下がいるのなら、意識した方が良いと思います。

自分のことだけか、相手のことも考えられるかの違い

結局のところ、間違いだけを指摘するのは、自分本位で物事を考えているからです。

例えば、部下に頼んだ仕事があるとします。10点中10点出来ていれば、欠点がないので、あなたは何もする必要がありません。とても楽です。

でも、10点中7点だと、ミスがあります。それは上司であるあなたの問題になってしまいます。だから、保身のために、3点分のミスを指摘するのです。

出来ている7点に触れず、出来ていない3点だけを指摘するのは保身なのです。

これは、妻や夫や、子供に対しても同じことです。出来ていないところばかり指摘するのは、自分の思い通りにしたいと思っているだけなのです。

しかし、出来ていないところばかり指摘されている人はどう思うでしょうか?

「出来ているところは評価されず、出来ていないところだけ指摘される。この人は本当に自分のことを見てくれているのだろうか?評価されないなら頑張るのやめよう。」

と考えるに違いありません。

相手の気持ちや、相手の成長を考えられる人なら、出来ているところも伝えてあげることが重要だと心得ましょう。