起業メンタル大全/立花岳志 著/感想
私がWordPressでブログを始めるきっかけとなった立花岳志さんの新刊『起業メンタル大全』を読了したので、感想をお伝えします。
この本は、起業を目指す人や、起業に興味がある方に向けて、どのような心構えを持てば良いのか、どのようなステップを踏めば良いのか、どのようなことを実践すれば良いのかを網羅的に紹介している本です。
立花さんが実践しているビジネス手法が紹介されており、初心者には目から鱗の内容と言えるでしょう。
ただ単に「起業は最高!」という押し売りではなく、こういう方には向いている。こういう方には向いていない。といった具合に、きちんとメリット、デメリットが述べられており、とても良心的です。
しかし、この本を手に取ろうと思った方は、少なからず「起業」に興味のある方でしょうから、そこはそっと背中を押してくれる内容となっています。
以下では、私が特に勉強になった点をご紹介します。
自分らしさを発揮したビジネスを行う方法
自分らしさを発揮したビジネスを行うには、
1.好きなこと
2.得意なこと
3.お金が儲かること
を満たしていると良いと書かれています。
好きなことは続けられます。得意なことは人より上手にできるので、お金を稼げます。そして、実際にお金を稼ぐ仕組みがあること。この3つを意識して、自分らしいビジネスを考えると良いそうです。
私は、大学生まで書くことが好きとは思いませんでしたが、卒業論文を書いている時くらいから、「書くのって楽しいな。」と漠然と思っていた気がします。
そして、仕事でも記録を残すことが多かったのですが、「小説みたいだね。」と言われたことがあります。また、樺沢紫苑さんが書いた本の感想キャンペーンで優秀賞をいただいたり、鈴木祐(パレオな男)さんの著書の感想記事を書いて、パレオな男内で紹介されたりしました。
そういう意味では、私は書くことが好きなのかもしれません。得意かどうか、お金が稼げるかどうかは、日々の努力次第かと考えています。
三角形のクレジットを意識する
起業前に最低2つのジャンルの仕事をしておくと良いといいます。何故なら、独立後はすべての事柄を自分で管理し、処理していく必要があるからです。
また、経験値が高いと、「何をビジネスにするか」「自分の強みは何か」を考えるときに、有利になるそうです。
さらに、藤原和博さんが論じる「クレジットの三角形」という考え方が紹介されています。
1つ目の仕事で1万時間を費やし、「100人に1人」の存在となります。
次のジャンルの仕事でも1万時間働き、「100人に1人」の存在になるよう努力します。
これで100人×100人=10,000人に1人の存在となったのです。
そして、3つめの分野の仕事に就いて、また1万時間費やすことで、「100人に1人」の存在となります。
これで100人×100人×100人=1,000,000人に1人の希少な存在となれるのです。
私は①人と関わる仕事②資料を深く読み込む仕事を経験し、並行して情報を発信することをしていますので、小さくも3点を結ぶ三角形を描けているのでないかと思っています。
これを大きく育てていけたらと考えました。
起業家なら読書、運動、最新の電子機器・ガジェットにお金を使え
本書では起業家のお金の使い方として①自己投資(読書)②運動(ランニング、筋トレ)③最新の電子機器・ガジェットにお金を使うことをすすめています。
私自身①と②は実践済みでしたが、③は盲点でした。というより、見ないようにしていた気がします。しかし、最新技術に触れ、常に効率化していくことが起業家には求められるのだと知りました。
③はこれから意識していきたいポイントでした。
あらゆることが仕事になる
自分がやっていることを情報発信することで仕事にしていくことできます。
それこそパートナーシップ、子育て、介護、死別など、普通はビジネスと結びつかない分野も仕事にすることができるのです。
p.194
私は常々、子育てで情報発信に時間が取れないと悩んでいました。毎日ブログを更新し、毎日YouTubeを更新して、成長していきたいと考えていました。
でも、これを読んで、子育て自体が学びであり、それをアウトプットすることは可能なのだと背中を押された気持ちになりました。
今までも子育て関係の発信をしていますが、「子育てで時間がない」は言い訳で、子育てしているからこそ語れることがあると知り、嬉しくなりました。
チャレンジ習慣の作り方「1日1新」
人は慣れ親しんだ環境から出ることを嫌います。別の言い方をすればコンフォートゾーン(快適領域)から出たがらないのです。
そんな性質をもちながら、日々チャレンジして進化・成長していくにはどのようにしたら良いのでしょうか。
本書では「1日1新」という方法が紹介されています。
井ノ上陽一さんが提唱する方法で、その名の通り「毎日1つ必ず新しいことをする」習慣だといいます。
ルールは「自発的である」ことと、「思考ではなく行動であること」。
実行したことはエクセルなどで管理していくと良いそうです。
ポイントは、始めたら必ず毎日続けること。
365日と解釈するとちょっとハードルが高く感じますが、例えば1週間「1日1新」を実践すると決めて、試してみるのも良いかなと思いました。
これを習慣にできると、「新しいことにチャレンジするのが当たり前」な自分になれるようなので、成長効果は抜群だろうなと感じたインパクトのある手法でした。
動画配信に力を入れよう
YouTubeは見ている人と、配信している人との人数の差が大きいという特徴があるそうです。ですから、起業を目指すなら、YouTubeによる情報発信に価値があるとのこと。
ポイントは、凝った編集は不要という点。立花さんは、スマホで収録して、サムネイルを作成して公開まで20分といいますから素晴らしく速いです。これくらいなら習慣化できるかなと思いました。
また、原稿を読まないで話すことに徐々に慣れていき、こちら側のエネルギーを視聴者に届けることが重要になります。
この内容を読んで、私のYouTubeチャンネルでエネルギーを伝えるにはどんな方法があるのか、勉強しようと思いました。
いずれにしても、20分程度で作成して、毎日配信できるようになりたいと感じました。
ブログ掲載のプロフィールを充実させよう
プロフィールは充実させた方が良いと知って勉強になりました。
・常にアップデートを続ける
・仕事の実績、経歴、趣味、習慣、大切にしていること、好きな作家や映画、ドラマ、アニメなど、どんどん書き加えて良い。
・読者が共感してくれるポイントが増える。共感してもらえると接触回数が増える。
ということで、この内容を読んで、さっそくこのブログのプロフィールを更新しました。
本当の自分をどうやって発信するか
私はブログ、Twitter、YouTubeで情報発信していますが、悩みの一つとして、お届けする内容をどう見つけるかということがあります。
本書では、
日常生活の中で、あなたが好きなことや、自己投資のために習慣化していること、こだわりがあることなどを中心に書けばよいのです。
p.345
と書かれており、もっと柔軟に考えて良いのかと気付かされました。
また、同じような内容でも、ブログやSNSに投稿して良いという話も、新たな気付きとなりました。同じような投稿でも、その投稿を繰り返し見ている人は、「〇〇は××な人なんだ。」と認識してくれるようになるとのこと。
まとめ
本書は起業に興味のある方向けのバイブルです。起業の向き不向き、起業家の心構え、起業までのステップ、起業する為に具体的に何をしたら良いか。が書かれています。
立花岳志さんの実践しているマインドセットと、ノウハウ両方が紹介されており、起業を考えている人にとってはとても参考になります。
私は、こんな世界があるのかと、とてもワクワクしながら読ませていただきました。起業に興味がある方は必読ですし、現時点で起業に興味がない方も、世の中にはこんな世界があるのかということを知ると、ものすごく楽しくなってきますよ。
是非ご一読ください。
<参考文献>