精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方/樺沢紫苑 著/感想③アナンダミドとは何か

樺沢紫苑さんの著書『精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方』を読みました。印象に残った内容の紹介の最後です。

今までの記事はこちら①こちら②からどうぞ。

アナンダミドとは何か

幸福心理学の祖と呼ばれるミハイ・チクセントミハイ教授は、

「フロー体験こそ幸福である」

p.250

没入している時間そのものが幸福な時間であり、没入している時間を多く持っている人が幸福なのだ・・・

p.251

と言っています。

「フロー」とは「没入」のことです。

何かに没入して、時間を忘れる体験をフローと言います。

p.250

フロー状態、没入状態の時に、脳の中ではドーパミン、エンドルフィン、オキシトシン、ノルアドレナリンの他に、アナンダミドという物質が分泌されています。

アナンダミドとは、以下の状態と関係して分泌される物質です。

①フローや没入
②集中力アップ
③恍惚感

大麻やマリファナに含まれるカンナビノイドという物質は、カンナビノイド受容体と結合しますが、アナンダミドもカンナビノイド受容体と結合します。

この結果、疲れや時間を忘れてしまうほどの深い集中、フロー状態、没入をもたらすようなのです。

アナンダミドの原料はアラキドン酸です。

アラキドン酸は肉、魚、卵などに含まれ、特にレバーに多く含まれていると書かれています。

この内容を読んで、私は焼き鳥を買う時はレバーを一本買うようにした次第です。

<参考文献>
精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方