岸辺露伴は動かない/第2話くしゃがら/感想/高橋一生/NHK
言霊の力
2020年12月29日放送のドラマ「岸辺露伴は動かない 第2話くしゃがら」を視聴した感想をお伝えします。
ドラマの展開としては、直感的に「世にも奇妙な物語っぽいな。」と感じました。
集明社の編集者から禁止用語集を渡された漫画家の志士十五。
彼は禁止用語の中に「くしゃがら」という意味不明な用語を見つけます。その言葉が何なのかを気にするあまり、精神が蝕まれていく有様が描かれていくストーリー。
ドラマでは、この「くしゃがら」について、言霊や好奇心に感染するウィルスと表現されています。
言霊、言葉にはとてつもない力が秘められているのです。
ちょうど今読んでいる「影響力の武器」という本に、一貫性のルールという話が出てきます。
人は一度ある立場を表明すると、それに行動を一致させようとする心理が働くそうです。自分が発した言葉と行動を一致させようとするのです。
この心理は悪用されることもあるので、注意が必要だと書かれています。反対に目標を達成するには、言葉にしたり、紙に書いたり、人に話したりすると、表明した立場に行動を合わせようとする作用で、目標達成に向かう可能性が高まりそうです。
とにかく、「言葉」は侮ってはいけないのですね。
高橋一生さんが演じる岸辺露伴
「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」のキャラクターである岸辺露伴は、神経質さを感じるキャラクターです。それを高橋一生さんが上手く演じきっているように思いました。
ミステリー作品として仕上がっており、映画の「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」より、漫画の実写化として自然な感じになっていると思います。
ただ、ジョジョの醍醐味は擬音語だったりするので、ジョジョ立ちシーンに効果音がないと少しシュールに思えます。
しかし、ミステリー作品として楽しめるドラマなので、第3話も視聴しようと思います。