野村忠宏 氏から学んだ夢の叶え方②

(①からの続き)

意識を変える

野村氏が大学2年生の時、練習に対する意識が変わる出来事があったとのこと。

柔道の稽古の中に、乱取りという本番形式の練習があります。当時、1本6分の乱取りを12本行うという練習メニューをこなしていたそうです。

練習を見ていた細川伸二先生から、

お前の練習じゃ試合で勝てない。

と言われてしまったといいます。

野村氏によれば、6分×12本の乱取りをしのぐ練習しかしていないということを指摘されたのだそうです。つまり、ペース配分をしているということ。

細川先生の教えは、

6分間の1本を出し切れ。これを大事にしろ。試合をイメージしてやれ。

でした。野村氏は努力している自分に満足していた事に気付いたそうです。

何のための努力か?
試合で勝つための努力だ。

と、意識を変え、全力で練習したそうです。

しかし、それはかなり過酷な練習で、野村氏が「限界です。」と細川先生に告げると、「お前はそんなもんか?」と鼓舞されたとのこと。

野村氏は先生からの言葉で火が付いたと言います。

休むか、やるか。世の中には2タイプしかいない。
ここで休んだら変われない。
限界にきたときからやる。限界は自分で分かるものではない。

そう思い、意地と根性を見せたそうです。

困難な時に楽な道に逃げるか、険しい道を選ぶか。
そして、常に自分の限界に挑戦していけるか。
ここが一流とその他を分けるポイントなのだと感じました。

野村氏はこうも仰っていました。

・意識を変える。
・しかし、自分では限界が分からない。
・限界を見極めてくれる人が必要。

コーチやメンターの存在が重要なことが分かります。

経験と継続

大学3年生になると、自分の変化を実感できるようになったとのこと。

・意識が変わり

・体ができあがり

・技が身に染みた

このことについて、野村氏はこう仰っていました。

若い時は無駄を含めて色々させるべき。年を重ねるごとに無駄を省いていく。

行動→学び→成長→結果はいつ出るか分からない→だから続けることが大事

私達は過去の生活を振り返り、「ああなんて無駄な生活を送っていたんだ。」と後悔する時があります。しかし、過去の無駄を後悔しても仕方ないのですね。

その無駄から学び、これからの生活から省いていく。

そして、学びを実践し続ける。結果はいつ出るか分かりませんが、未来を信じる力を胸に、努力を続けることが重要だと感じました。

(③へ続く)