機会費用を考える

選択しなかった行動にも価値がある

あなたはどの様な価値基準にしたがって日々を過ごしているでしょうか?

例えば、レストランに行った時頼むメニューはどんな基準で選んでいるでしょうか?

何処かに行く時どんな基準で選んでいるでしょうか?

はたまた、初めての仕事を任された時どの様に感じるでしょうか?

よく行くイタリアンのレストランに行って、カルボナーラかペペロンチーノで迷ったとします。いつもカルボナーラを頼んでいて、その美味しさは最高のものです。一方ペペロンチーノは食べた事がありません。

あなたは考えます、、、せっかくこの店に来て、大好物のカルボナーラを食べないなんてありえない!

そして、いつも通りカルボナーラを食べて満足して帰る。美味しいカルボナーラに見合った料金を払って、お得だったなー。

本当に得しかなかったのでしょうか?

実は、何かをやったという事は、何かをやらなかったということになります。やった方には価値がありましたが、やらなかった方にも価値はあるのです。

最大の利益を得られる選択肢を実行せず、それ以外の選択肢を実行した場合、やらなかった方の価値が得られなかった事を経済学用語で「機会費用」と言います。

新語時事用語辞典より

■選択肢Aから得られる     最大の利益を10
■選択肢Bから得られる利益を7
とした時、AにしないでBを選択したら、得られる利益の差である3が費用になるわけです。

同じ行動をとり続けると、そこから得られる満足度は小さくなる

一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方。これを限界効用逓減の法則(げんかいこうよう ていげんのほうそく)

WikiPediaより

と言います。

効用(こうよう、英: utility)とは、経済学の基本的概念であり、各消費者がある財やサービスを消費することによって得ることができる主観的な満足・欲望充足(への貢献)の度合いのこと

WikiPediaより

1リットルの水に対し「A自分で飲む」「B料理に使う」「C洗濯に使う」「D掃除に使う」「Eドブに流す」という選択肢がある場合に、最初に与えられた水1リットルはその人が最もしたいこと(最も効用の高い行為、例えば「A自分で飲む」)に使われる。

次に与えられた水1リットルはその人が次にしたいこと(2番目に効用の高い行為、例えば「B料理に使う」)に使われる。同様に追加で与えられた水1リットルに対し、それを何に使うかが決まっていくが、その人が合理的に行動すれば、

●1番目の行為の効用≧2番目の行為の効用≧3番目の行為の効用≧4番目の行為の効用、、、

ということが言える。同じ水1リットルに対し、人が合理的に行動すれば、その効用が順次減っていく。これが限界効用逓減の法則である。

WikiPediaより

限界効用逓減の法則が働くので、同じカルボナーラを食べ続けると、得られる効用は減っていくことになります。そうすると、最大の利益を得られる選択肢を選んでいない事になるので、結果として機会費用が発生していると言えるでしょう。

機会費用を減らし、最大の効用を得る選択肢とは何か

では、どうするか?、、、、、

「やった事がない事をする」を価値基準にするのです。

最初の1回目(1個目)が1番利益が大きいのだから、やった事がない事をするのが1番良いという事になります。よって、食べたことのないペペロンチーノを食べるのが、最も良い選択肢になるのです。

新しい事をするにはコンフォートゾーン(快適領域)の外に出なければならないので、私達は躊躇しがちです。

しかし、それでは自己成長に繋がりません。成長するには、やった事がない事をするのが1番重要であると同時に、1番の利益になります。

価値とは「希少性」です。石ころよりも、ダイヤモンドに価値があるように、経験した事がない事に価値があるのです。

「やった事がない事をする」を価値基準にすれば、最大の効用を得ると同時に、機会費用を減らせます。結果的に自己成長が進みます。