笑顔の魔法

体が先で頭が後

以前にも紹介したフランスの哲学者アランは、「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。」という言葉を残しています。

心と体は一心同体です。そして、元気という分野の話になると、やはり体が先で頭が後になります。

脳科学的にも、それは証明されています。笑顔には以下の効果があります。

①楽しい気分が増幅する②ストレスが軽減する③相手も笑顔にする

①は、例えば、笑顔で漫画を読む方が、そうでなはない時より楽しく感じるという効果です。
②は笑顔でいるほうが、そうでない時よりも感じるストレスが低いという効果です。
③はあなたが笑顔なら、接する相手の脳にあるミラーニューロンという組織が働いて、相手も笑顔になるという効果です。
※ミラーニューロンについては、「自分より上を進む人に会うと、人生が動き出す」を参照してください。

脳は笑顔の状態=元気、幸せと認識するのです。無表情でいるよりも、つくり笑顔で良いので、笑うようにすると気持ちが晴れてきます。

アルカイックスマイルなら、いつでも笑顔をつくれる

マインドフルネスのセミナーを受けた事がありますが、講師の先生は「アルカイックスマイル」を紹介されていました。

アルカイックスマイルとは、彫刻などに見られる口角をほんの少しだけあげた微笑みのことです。

先生はアルカイックスマイルなら、他の人に知られずに心を落ち着かせる事が出来ると仰っていました。

気持ちに与える影響は、表情と動作なら動作が勝つ

更に、表情よりも身体の動きの方が、心に与える影響が高いという事も分かっています。

悲しい表情をしながら、楽しい動きをした場合、脳は顔より体の状態を優位に捉え、楽しくなってくるということです。

ガッツポーズや飛び跳ねる動きは、テンションを高めたり、勢いをつける時に効果があります。

アメリカの心理学者であるウィリアム・ジェイムズは以下のように述べています。

行動は感情に従うように思われているが、実際には行動と感情は同時に働くのである。意志の力でより直接的に支配されている行動を規制することによって、意志に支配されにくい感情をも規制することができる

道は開けるp.178

だから、快活さを失った時、他人に頼らず自発的に快活さを取り戻す秘訣は、いかにも楽しそうな様子で動きまわったり、しゃべったりしながら、すでに快活さを取り戻したようにふるまうことである

道は開けるp.178

普段から意識的に笑顔でいると、より人生を味わえます。大変な事に挑戦する時に笑顔でいると、ストレスを減らせます。落ち込んだ時こそ、ガッツポーズです。

私は断然運動をおすすめします。笑っていられないという方は、運動を取り入れると、気持ちが晴れるので是非お試しください。

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<参考文献>

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道は開ける