良い人間関係を築く方法
あなたは話を聴いていない
人は皆、理解されたいと思っています。喉から手が出るほど、相手からの理解を欲しています。
あなたは相手を理解していますか?
人はどのような時に、「理解されている。」と感じるのでしょうか?
それは、話を聞いてもらった時です。
「えっ?話ならいつも聞いているけど?」とお思いでしょうか?
ほとんどの人が相手の話を聞けていません。
①相手が話している途中で、分かった気になって自分が話し始める。
②「いいから、結論を言ってくれる?」と急かす。
この様な事について、身に覚えはありませんか?
こういった行為は、相手の話を聞いているとは言えません。故に相手を理解していません。
スティーブン・R・コヴィー氏著の「7つの習慣」では、以下のように書かれています。
私たちはたいていまず自分を理解してもらおうとする。ほとんどの人は、相手の話を聴くときも、理解しようとして聴いているわけではない。次に自分が何を話そうか考えながら聞いている。話しているか、話す準備をしているかのどちらかなのである。
誰もが物語を語りたい
何故、相手は話の結論を先に言わないのでしょうか?
何故なら、人は物語を語りたいからです。
「こうした。」
ではなく、
「こんな事があって、あんな事があって、とっても大変だったんだ。」
と言いたいのです。だから、話が長くなります。でも、聞いてあげましょう。
あなたの彼氏、彼女、奥さん、旦那さん、子供、父親、母親、友人、同僚、先輩、部下、上司、お客さん。みんな聞いてほしいのです。
自分の物語を。
黙って聴くのは難しい
何故、私達はじっくり相手の話を聞けないのでしょうか。
セレステ・ヘッドリー氏がTEDで「他人とうまく会話する10の方法」というプレゼンテーションをしています。
その中で、以下の様に述べています。
なぜ私たちは人の話を聞かないのでしょうか?…気が散るからです。ふつうの人は、1分間に225語話します。ところが聞くほうは、1分間に500語まで処理できます。その差の275語を自分で埋めようとしてしまうのです。実際、相手の言うことに意識を向けるのは努力とエネルギーがいります。
私達は話せる語数よりも、聞ける語数の方が多い為に、黙っていられないということです。
ですが、あなたはその事に気が付きました。今度、相手が話している途中で話し出しそうになったら、「最後まで聞いてあげよう。」と自分を律する事が出来るはずです。
口を挟まず、相手の話を最後まで聞く。すると、相手は理解してもらえているという感覚が得られると思います。
そうすれば、良好な人間関係が築けます。
<参考文献>
7つの習慣