強運脳/茂木健一郎 著/感想

茂木健一郎さんの『強運脳』を読んだので、メモします。

この本は脳科学的な視点から、運を引き寄せる方法が書かれています。

上機嫌な人が運を引き寄せる

パワースポットに行くことが脳科学的に意味があるのか?

どうやら、あるようなのです。

人は、上機嫌のときに創造的な脳の思考回路を使っていると言います。

上機嫌な人が多くいるところに行けば、自分自身も上機嫌になり、そのお陰で創造的になり、運が引き寄せられるというわけです。

そして、上機嫌な人が多くいるところこそ、パワースポットなのです。

楽しそうにしている人たちに触れることで何かが得られ、あなた自身も何かに熱中できるようになるかもしれません。

P.127

人が沢山いると不機嫌になってしまう私としては、どうしたものかという理論ですが、

人が沢山いる=ストレスではなく、

人が沢山いる=運を引き寄せられると、考えるようにしようと思いました。

「運」という字は、「はこぶ」と読むように、人が運を運んでくるのだと改めて思いました。

タイミング力が強運を制する

会いたい人に会えるかどうかなどは、タイミングが合うかどうかで決まります。

その時、その場所に、いるかどうか。

また、何かを決めたり、どこかに行ったりするのもタイミングによって運を引き寄せられるどうかが決まります。

私が考えるのは、好きな相手への告白が上手くいくかどうかも、全てタイミング次第だと言う事です。

その時、その方に相手がいるかどうか。相手も恋人が欲しいと思っている時かどうか。などタイミングって大事だなと思います。

さて、ではタイミング力を高めるにはどうしたら良いのでしょう。

本書ではその方法が書かれています。

それは、どんなことでも「即断即決」する。

それに尽きるとのことです。

頭で考えているうちに、一瞬でチャンスは過ぎ去ってしまうからです。

恋愛で考えれば、告白するかどうか考えているうちに、別の人に告白されてしまうというパターンが想像しやすいでしょう。

即断即決タイプの人はタイミング力が高く、実行力もある。だから運を引き寄せられるのです。

P.133

即断即決がチャンスを掴めるかどうかに関わっているというのは想像しやすいですが、タイミング力に関わっているという発想はなかったです。

考えて見れば、その時、その場で、その行動をとっていたかどうかがタイミングに関係するならば、出来るだけ沢山行動をすると、良いタイミングに当たる可能性は上がります。

即断即決はタイミング力向上に繋がるという、新しい考え方を知れて良かったです。これから、意識していきたいです。

「おもしろさの閾値」を超えるまで我慢する

何かを「おもしろいな」と思うまでには、少し時間がかかります。

著者の茂木健一郎さんは、これを「おもしろさの閾値」と呼んでいるそうです。

私もこの現象を感じることがあります。

それは、ランニングです。

私は元々、超がつくほど運動嫌いでした。しかし、ランニングを始めて14年ぐらいになりますが、今では走るのが好きです。

仕事の昼休みに走るほどの域に達しているので、周囲に理解されない事もあります。

やっている人は理解できるけど、やっていない人には理解できないという事は結構あると思います。

何を理解しているかと言うと、「美意識」なのです。

美意識ー。

人やものの美しさを感じる心や、創り上げようとする考え方を表した言葉です。

P.196

…脳科学的に、美意識は「たくさんのものを見聞きした統計的な平均からできている」という明確な定義があります。この定義が意味するところは、たくさんのデータサンプルが脳の中になければ美意識は磨かれないということです。

P.207

物事を「なんかおもしろいな」と思うまで我慢して続けてみる。

そして、「なんかおもしろいな」の後も、たくさんのデータサンプルが脳の中にできるほど続ければ、美意識が生まれるのです。

プロとは、きっと美意識が生まれるほどに続けた人の事を言うのでしょう。

物事をおろしろがれない時は、まだ「おもしろさの閾値」を超えていないだけと考え、続けてみようと思いました。

今で言うとダンベル筋トレがそれに当たるかもしれません。「やりたさ」と「辛さ」の両方があるので、「やりたさ」が勝るほど続けてみようと思いました。


〈参考文献〉
強運脳