言語化の魔力/樺沢紫苑 著/感想
精神科医で作家の樺沢紫苑さんの著書『言語化の魔力』を読んだので、個人的に勉強になった事をメモします。
私はネガティブな考えが浮かびやすいので、そういった思考を切り替えられる考え方が沢山書かれていて、とても参考になりました。
言葉にすると不安が鎮まる
身に危険が及ぶと、脳の「扁桃体」が興奮します。
しかし、前頭前野から扁桃体に「言葉」が流れると、扁桃体の興奮が弱まると言います。
「なんとかなるさ」とつぶやけば、その言葉は扁桃体に届き、興奮を鎮めるため、不安がおさまるのです。
何度もつぶやけば、プラシーボ効果(暗示効果)も合わさり、更に落ち着けるとのこと。
言葉によって、感情を変えられるのです。
コントロール感を取り戻す言葉
- なんとかなるさ
- できる!
- やれることを、やれる範囲でやっていく
私は仕事と育児が忙しくて、コントロール感を失うことがあるので、この3つをつぶやいて、不安を鎮めようと思いました。
未来の自分を信じる
私は、何かチャンスが来た時に、「自分には無理だ。」と考えがちです。
例えば、昇進にしても、結構躊躇してしまいます。
しかし、今の自分が無理でも、成長した未来の自分なら出来るかもしれない。
現在の視座ではなく、未来の視座で考えれば、プレッシャーを乗り越えられるかもしれません。
本書には、
自分にはできないと最初からあきらめない。
未来の視座を持って、半年後、1年後の自分を信じてみる。
半年後、1年後から逆算して、今すべきこと(TO DO)を明確にする。
P.196
と、書かれています。
もし、あなたが昇進、海外赴任、チームリーダー等の環境変化を恐れているなら、「未来の自分を信じてみる」と、決断できるかもしれません。
ネガティブをポジティブに切り替える言葉
- とはいえ
- それはそれとして
- でも
「あー無理だ。とはいえ、やれる事をやろう。」
「嫌だなー。それはそれとして、やれる事をやろう。」
「うわー最悪。でも、最後は上手くいく。」
人生からネガティブな出来事をなくすことは出来ません。
しかし、ポジティブに注目できれば、生活にネガティブがあっても楽しく暮らせるのです。
ポジティブな出来事もまた、人生からなくなる事はないのですから。
次に進む言葉
- しょうがない
- まあいいか
- そういうこともある
「スマホ忘れた!しょうがない。今日は集中して仕事しよう。」
「上司が嫌な感じ。まあいいか。結果で見返そう。」
「着替え忘れた!そういうこともある。他にどういう代替案があるかな。」
これらの言葉は「なんで」「どうして」「もっと〜だったら」といった後悔を振り払い、現実を受け入れて次に進む事を手助けしてくれる言葉です。
以上、勉強になった内容を紹介しました。不安は言葉で鎮まる。その時に使う言葉を選ぶこと。
悩みを解消したい方は是非読んでみてください。
〈参考文献〉
言語化の魔力