Microsoft Word を開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!/リチャード・ブロディ著/感想
『Microsoft Word を開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』を読んだので感想をお伝えします。
味わいたい「経験」と「感情」を掘り当てる
本書において、人生の目的とは、
・過去に「強く喜びに感じた経験」と「強く憧れた経験」
・過去に「強く喜びを覚えた感情」と「強く味わいたいと願った感情」
を掘り当て、この4つを味わうことだと述べられています。
私が為になったのは、やりたいことや、人生の目的を「味わいたい経験と感情」と説明している点です。
その他の本では、やりたいことを見つける為に、「あなたの本当の価値観を見つけよう」とか、「あなたが1番お金と時間をかけていることが、あなたの本当にやりたい事だ」などと書かれています。
しかし、価値観と言われても私にはピンとこない気がしていました。
一方で、本書でいうところの、やりたいことや人生の目的は、「経験と感情」だと書かれていて、とても分かりやすいのです。
「あの経験をまたしたい。」
「どうしても、ああいう経験をしたい。」
「あの感情をまた味わいたい。」
「どうしても、ああいう感情を味わいたい。」
これらを表す「経験と感情」を見つけられたら、あとは何度でもそれを味わう為に生きられるのです。
何度でもその経験と感情は味わえる
どうしても味わいたい経験と感情は、根源的な欲求といいます。
そして、根源的な欲求が分かれば、システム(仕組みの総体)と手段を変えても、根源的な欲求を追求できるのです。
この考え方は『メモの魔力』でも説明されています。
それは、ファクト(事実)→抽象化→転用の流れです。
つまり、過去にこういう事があった(ファクト)。
その時、こういう経験と感情を味わって喜びを感じた(抽象化)。
他の事柄でもその経験や感情を味わえる(転用)。
という流れです。
私の例で言いますと、
私は、過去に転職に成功しました(ファクト)
その時、頑張れば人生を変えられるんだという経験をしました。
また、苦しみを乗り越えて、新しいステージに上がったという達成感を味わいました。
そして、私はまた「人生を変える」経験をしたいし、達成感という感情を求めています。
そうなると、別の領域でもこの経験と感情は味わえることに気が付きます。
人生を変えるインパクトは転職ほどではないものの、私は青梅マラソンに初参加し、3時間を切ってゴールしました。
その時は練習という苦しみを乗り越えて、初めて30kmを走り終えたという達成感がありました。努力したら結果は出るんだと思えました。
本書では、根源的な欲求、つまりあなたが味わいたい経験と感情に辿り着く質問が書かれていますので、ご興味がありましたら読んでみてください。
〈参考文献〉
Microsoft Word を開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい! メモの魔力