9割捨てて10倍伝わる「要約力」/山口拓朗/要約の仕方

「要約力」とは何か

要点を掴める能力はどんなシーンでも重宝されます。本書によると「要約力」とは、

死んでもこれだけは言っておく!を見つけること。

p.35

だと書かれています。

要約力の高い人達の共通点は、「情報の9割を捨てている」という事らしいのです。

要約の3ステップ

要約を行うには次の3ステップを踏む必要があります。

1 情報収集・・・情報の質を高める
2 情報整理・・・優先順位付け
3 情報伝達・・・相手は誰か?相手のニーズは何か?

情報伝達の際に、伝える相手を明確にし、伝える相手のニーズが分かっていれば「死んでもこれだけは言っておく!」が決め易くなります。

情報収集

第一ステップの情報収集では情報の質を高めることが重要です。以下で質の高い情報を集める方法をご紹介します。

1 まず、脳内に「情報収集アンテナ」を張る必要があります。この時「RAS(ラス/脳幹網様体賦活系)」という脳機能を使います。

「RAS(ラス/脳幹網様体賦活系)」とは、

「眼の前の情報や出来事の中の、何を認識して、何を認識しないかを振り分けるフィルター」

のことです。

p.73

「ラス/脳幹網様体賦活系)」のスイッチを入れるには、9マスを使って「情報アンテナ」を張ると良いそうです。

2 「Why」の質問を自分する。そうすることで、その情報の「理由」や「根拠」を見つけられる。

3 「How」の質問を自分にする。そうすることで、「今後」や「未来」の行動や展開、対策などに繋がる情報を見つけられる。

4 「If]の質問を自分にする。そうすることで、「少し先の未来」という情報を見つけられる。

5 「認知バイアス」による損失を防ぐ

 (1)「認知バイアス」が存在することを意識しておく

 (2)「メタ認知力」を高めておく

メタ認知力とは、自分の思考や行動を客観視する能力のこと。

p.89

6 本質を見極める

本質とは「物事の根本的な性質や姿」のこと。

p.92

本質を見抜けるようになるには、「観察力」と「洞察力」という2つの力を鍛える必要があります。

少し長くなりましたので、今回は以上になります。
次会は「メタ認知力」の高め方や「観察力」と「洞察力」についてまとめたいと思います。

<参考文献>

9割捨てて10倍伝わる「要約力」