夜寝る前の習慣
睡眠中に脳内では情報の整理と記憶の定着が行われている
あなたは寝る前に何を考えているでしょうか?
今日あった嫌な出来事や辛い事、失敗を思い出していませんか?
精神科医で作家の樺沢紫苑氏は、「神・時間術」という著書の中で、以下のように述べています。
寝る前15分に記憶したことは、1日の中で最も記憶に残りやすいのです。
睡眠中の脳内では、情報の整理や記憶の定着が行われます。その為、何か暗記したい事があるのなら、寝る前15分で暗記して寝るのが効率的です。
もし、暗記した後テレビ等を見てしまうと、「記憶の衝突」が起こり、脳内の情報整理や記憶の定着に支障をきたしてしまいます。
上記の事から、寝る前に今日あった嫌な出来事や辛い事、失敗を思い出して寝ると、その事が記憶されてしまうのです。
これは、セルフイメージがどんどん下がっていくことを意味します。セルフイメージが下がると目標達成が難しくなってしまいますので、注意が必要です。
寝る直前に潜在意識の扉が開く
さて、夜寝る前の習慣で樺沢氏はもう一つ興味深いことを仰っています。
「人間は寝る前に考えた人間になる」という言葉がありますが、これは心理学的に正しいのです。寝る前の人間は、「特別無条件同化暗示感受習性」という状態にあります。
寝る前に考えたことが、私たちの潜在意識の中に、そのまますっと入ってきやすい状態ということです。普段は閉じている潜在意識の扉が、寝る前の時間帯は開くのです。
潜在意識の扉が開いている時にネガティブな事を考えていれば、その事が潜在意識に刷り込まれてしまいます。
逆にポジティブな事や、目標達成、高いセルフイメージを考えれば、それが潜在意識に刷り込まれるでしょう。
どうせ刷り込むならポジティブなことを刷り込みませんか?
「予言の自己成就」でもお話しましたが、無意識のレベルまで目標達成を信じられれば、予言が自己成就するでしょう。
どうせ刷り込むなら、良いイメージを脳や潜在意識に定着させたいものです。夜寝る前には、楽しかったことや、目標達成、高いセルフイメージを想像して眠りましょう。
<参考文献>
神・時間術