不快感を感じる

変わらぬ日常から抜け出すことを恐れていませんか?

人間は不快感を避け、快楽を求めて生きています。

多くの人が子供の頃は何でもやってみないと気が済まなかったのに、大人になるにつれて厄介ごとは御免という態度に変わっていきます。

自分が知らない事、いつもと違う事は不快であり、回避すべき対象でしかなくなってしまっています。

子供の頃は水溜りに入ったり、雪に喜んだり、草むらに入って行ったりしていたはずです。

大人から見たらやらなくて良いと思える事でも、子供はやってみます。子供は好奇心の塊だからです。

では、何故大人はやらないのか?

それは、
①知ったつもりになっているから
コンフォートゾーン(快適領域)から出る事を恐れるから。

大人は水溜りに入ったら濡れると予想します。雪の日は寒いし、滑って危ないと考えます。草むらの中に、夢の世界が広がっているとは考えません。

全部知ったつもりになって、好奇心をなくしてしまっているのです。

そして、知らない事があったとしても、コンフォートゾーン(快適領域)から出る事を恐れます。コンフォートゾーン(快適領域)とは、自分がよく知っている縄張りのことです。いつもと違うことは不快なので、どうにかして避けようとするのです。

子供は良い意味で後先を考えないので、知らないことはやってみるという考えをとります。

しかし、大人は後先を考えるので、コンフォートゾーン(快適領域)から出る事を恐れます。何故なら、自分の縄張りであるコンフォートゾーン(快適領域)内であれば、起こりうる事態が予想出来ます。反対に、コンフォートゾーン(快適領域)の外の出来事は予想出来ないので恐怖を感じるのです。

成長の前に不快感がある

さて、子供の中でも赤ちゃんは何も出来ません。赤ちゃんが出来るのは泣く事です。泣いて、不快感を親に取り除いてもらおうとします。

赤ちゃんは自分では行動出来ないので、親の力を借りて不快感を取り除きます。

もし仮に、全く不快感がない環境をつくり出せたとして、赤ちゃんは成長するでしょうか?

お腹がすく→不快→泣く→お乳をもらう→快適→体や食事能力の成長

尿や便をする→不快→泣く→オムツを替えてもらう→快適→排泄による体やトイレ能力の成長

眠いけど寝れない→不快→泣く→抱っこしてもらう→快適→寝ることによる体や睡眠能力の成長

といった具合に、成長に至る前にまず不快感を経験しています。

お腹が空かなかったらお乳は飲めません。尿や便が出なければ、病気になってしまいます。眠気がおきなければ眠れないので、成長しません。

この事から、成長の前に不快感があり、不快感を取り除いたその先に成長があると言えるのです。

不快感に立ち向かうことで成長する

赤ちゃんは不快感に対して「泣く」という行動を起こしています。まだ親の手助けが必要ですが、不快感に対してアクションを起こしています。

翻って私達大人はどうでしょうか。何度も記事に書いていますが、私達は好奇心をもって、コンフォートゾーン(快適領域)の外に出なければ、成長しません。

そして、コンフォートゾーン(快適領域)の外に出ることは、縄張りの外側に出ることを意味しますので、当然不快感を感じます。

しかし、赤ちゃんが不快感に対してアクションを起こし、その不快感を乗り越えて成長していくように、私達もコンフォートゾーンを出るという不快感から逃げるのではなく、立ち向かって行くことが重要なのです。

まず、不快感を経験し、それを乗り越えた先に成長がある。

人は不快感を避けて、快楽を求めています。しかし、コンフォートゾーン(快適領域)から出ず、不快感を避け続けるなら、その人に成長はありません。

福澤諭吉は「進歩しないものは、必ず退歩」すると言っています。停滞はあり得ないのです。

コンフォートゾーン(快適領域)から出て、不快感を感じることを恐れない。
それが成長へと繋がる道なのです。

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