精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方/樺沢紫苑 著/感想②
樺沢紫苑さんの著書『精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方』について、印象に残った内容をお伝えいたします。
前回の記事はこちら。
「15分遊びタスク」を明確にする
子育て中だと、中々自分の時間を確保するのが難しいです。しかし、私たちは時間があるにも関わらず、スマホなどを眺めて、無駄な時間を過ごしているのです。
よく考えてみますと、1日の中で、15分くらいは自由な時間があるはずなのです。子育て中ですと、子供が昼寝をしている時間等です。
15分の時間が4回あれば、1時間自由な時間があることになります。
ですので、15分でこなせる遊びのタスクを明確にしておくことが大切なのです。
私の場合ですと、読書、自重筋トレ、瞑想、ジャーナリング(考えている事を紙に書く)などが、15分タスクとなりそうです。
「遊び」のTODOリストをつくる
何事も日頃からの準備が大事です。「遊び」についても準備が重要で、本書では「遊び」のTODOリストを作成しておくことが推奨されています。
「遊び」のTODOリストを作成するメリットは、実現化する確率が飛躍的に高まることです。
「書く」という行為は、脳を刺激し、記憶力を増強し、意識に強く訴えかけると言います。
つまり、やりたい事を書くことで、「やりたい事を忘れて、ダラダラ意味のないことに時間を使ってしまう状態」を防げると言えるでしょう。
私も時間ができるとついついスマホをいじって時間を浪費してしまうことがあるので、「遊び」のTODOリストを書いておきたいと思います。15分タスクを使って、遊びのTODOリストを書くというのもいいですね。
本書では例として、読みたい本リスト、行きたい美術展リストなどが紹介されていましたが、私もこれは真似したいです。
また、「遊び」は手帳などに書き込んで、スケジュール化しておくことも、「遊び」を実現化するには欠かせません。
運動するとモテる
運動のメリットはこのブログでも何度も紹介していますが、本書では運動するとモテると書かれています。
運動するとテストステロンがアップします。すると、目つきや顔だちが精悍になるのです。そして、トレーニングによって筋肉質にもなるので、見た目が魅力的になります。
また、私は次がすごいと感じたのですが、テストステロンが増加すると、対人関係に前向きになるのです。異性、同性関係なく、人間関係に積極的になるので、「つながり」の幸福を得やすくなるらしいのです。
私は一人で過ごすのが好きで、「皆でワイワイ」が苦手な人間なので、つい人付き合いを敬遠しがちなのですが、コンフォートゾーンの外に出ないと成長できないというのも事実。
そのため、運動することで人間関係に積極的になれるなら、嬉しい限りです。
ちなみに、本書には以下の記述があります。
運動すると、「健康」「つながり」「社会的な成功・お金」など、人生で必要なものすべてが手に入る、と言っても過言ではないのです。
p.211
人生を変えるには「行動すること」が必要です。しかし、何をしたら良いのか分らないという人も多いのではないでしょうか。そんな時は、「とにかく運動すればよい」と言えるのです。
「人生このままではいけないと思っているが、どうしたらよいか分からない。」という方は、とにかく運動しておけば、意味のある時間の使い方ができるでしょう。
遊んで、感動して、脳が成長する
感動すると、ドーパミン、エンドルフィン、アドレナリンなどの脳内物質が分泌されます。これらの脳内物質は記憶増強作用があるため、感動するとその事柄が記憶に残ります。
また、これらの脳内物質はシナプス(脳神経と脳神経の接合部分)の結合に作用します。すると、シナプスの結合が促されるので、脳の回路が広がります。つまり、新しい回路が生まれるということを意味するのです。
感動は瞬間的な脳の成長を引き起こすと言えるのです。
本書では、感動に結びつきやすい要素に「共感」が関係していると書かれています。
共感を呼ぶには「ストーリー」が必要とのこと。何故なら、人は自分との共通性、感情移入があると共感しやすいからです。
更に、「五感を刺激する」のも感動を引き起こす要素です。
ですから、感動系娯楽として次のものが挙げられています。
1 映画、アニメ、ドラマ、マンガ、小説
2 ライブ
3 美術鑑賞
感動で脳が成長するとは知らなかったので、感動系娯楽を生活に取り入れたいと思いました。
本書では、美術鑑賞のコツとして、音声ガイドを借りる事が推奨されています。何故なら、作品や作者の背景を知らなければ共感できないからです。今度美術鑑賞に行くときは、必ず音声ガイドを借りようと思いました。
長くなりましたので、今回はこの辺りで失礼します。
<参考文献>
精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方