トイ・ストーリー4/感想※ネタバレあり
トイ・ストーリー4を観たので感想をお伝えします。ネタバレを含みますので、これから観たい方はご注意下さい。
ちなみに私はトイ・ストーリー、トイ・ストーリー2、トイ・ストーリー3と3作とも鑑賞済みです。
そして、今回トイ・ストーリー4を観ました。
全体的な感想
まず言えることは、全ての作中で1番好きな内容でした。
今までレンタルや地上波で観ていて、4もレンタルで観ましたが、4だけは購入しても良いと思いました。
感想を列挙すると次のようになります。
1 感動する
2 陰気なシーンが少ない
3 ボー・ピープが超魅力的になっている
4 サバイバル生活で人は強くなれる
5 異端児には異端児の世界がある
6 執着を捨てることの大切さ
7 段階を踏んでいるので、ウッディの心理描写に共感する
8 人は他人に影響されて変わる
9 束縛からの解放、自由の追求
10 ハッピーエンド
1 感動する
何はともあれ、感動的です。3でウッディが「あばよ、相棒。」と言って、アンディに別れを告げるシーンがあります。その時もとても感動しましたが、今回は、ウッディが今まで苦楽を共にした仲間やバズと別れることを選択します。
バズが「ボニーは大丈夫。内なる声に従え。」と言って、ウッディに本当の気持ちに従うよう促すシーンは、ウッディの幸せを願うバズの優しさを感じます。
2 陰気なシーンが少ない
1ではシド、2ではアルやプロスペクター、3ではロッツォといった悪役が出て、ウッディやバズが酷い目に合います。
閉じ込められたり、大変な目に合うシーンは陰気な感じがしてしまいます。
しかし、4では超悪役というキャラクターがいません。ギャビー・ギャビーというキャラクターが悪役として登場しますが、彼女もまた可愛そうな存在として描かれています。
3 ボー・ピープが超魅力的になっている
3で姿を消したボー・ピープが復活するのは、とても嬉しいです。
ただ復活するのではなく、たくましく、頼もしい存在になって登場します。
1や2では、ただ待っているか弱い存在だったボーが、アクションをこなし、ウッディを引っ張っていくキャラクターになっているのです。この辺りはまた別の機会に考察したいと思います。
とにかく美しくて頼もしい、超魅力的な存在になっています。
4 サバイバル生活で人は強くなれる
ボーがたくましくなったのは、持ち主不在で何年も生活してきたからです。
アンディの家から出た後、別の持ち主とも別れ、自分で生き抜いてきたのです。
それが彼女を強く変えました。
ここから得る教訓は、ぬるま湯を出て、自分の力で生きていこうということ。
サバイバル生活を生き抜いてこそ、強く成長できるのだと思います。誰かに頼っていては、いつまで経っても守られるか弱い存在のままでしょう。
逆を言えば、自分の力で生きようとすれば、自分を変えていけるということです。つまり、コンフォートゾーン(快適領域)を出て行けば、自分を変えられるということなのです。
5 異端児には異端児の世界がある
ウッディは、最初から他のおもちゃとは違っていました。頭が良く、勇敢で、仲間思いで、諦めない。そして持ち主への強い忠誠心。
そんなウッディには、世界を見て回るというラストが待っていました。バズをはじめ、他のおもちゃにとっての世界は持ち主の子供といる世界。
しかし、異端児であったウッディには、他のおもちゃとは違う生き方があったのです。
それは、ボーと一緒に広い世界を見て回ることでした。
6 執着を捨てることの大切さ
女の子であるボニーにあまり遊んでもらえなくなったウッディ。
誰よりも持ち主への忠誠心が強い彼でしたが、最後はボニーと一緒に暮らすという執着を捨てたことで、新たな生活を手に入れます。
私達も執着を手放すことで、新たな世界に行けるのだと思います。
7 段階を踏んでいるので、ウッディの心理描写に共感する
ウッディは1、2ではアンディの家に帰るという強い意志がありました。
しかし、3ではアンディは大学生になっており、最終的にはアンディとの生活を手放して、ボニーの家に行きます。
一度アンディとの生活という執着を捨て、現実を受容しているのです。
1、2、3と順を追って、ウッディが現実を受け入れる心理描写が語られているおかげで、持ち主への忠誠心が強いウッディが家に戻らず、ボーど自由に生きる生活を選んだことになんの違和感も感じません。
むしろ共感さえ覚えるのです。
8 人は他人に影響されて変わる
しかし、ウッディが持ち主の家を自ら出るという道を選んだのは、他でもなくボーの影響です。
かつて恋仲だった彼女が、持ち主不在でもたくましく生活している。
そんな彼女にウッディは衝撃を受けたことでしょう。それがウッディの考え方を変えたのです。
つまり、人は他人に影響を受けます。そして、付き合う人によって人生が変わるのです。
だから、人生を変えたいと思ったら、付き合う人を変える必要があると言えるのです。
出会いによって人は変わるのです。
9 束縛からの解放、自由の追求
他のディズニー作品にも言えるのですが、「自由の追求」いうメッセージを感じます。
ウッディはある意味、持ち主の呪縛から解かれたランプの魔神ジーニーのようです。
これからは、自分のために自由に生きていけるのです。
10 ハッピーエンド
2でジェシーが登場した時、ウッディと恋仲になると思いきや、バズと良い仲になりました。
更に、3でボーがいなくなったことで、ウッディには恋人がいなくなってしまったのです。
それが、ボーが復活してくれたことで、ウッディの恋人が戻ってきたのです。
最後、ウッディがバズの所に帰ろうとするのを悲しそうに見つめるボーの表情が切ないです。
しかし、ウッディはボーとの生活を選びました。とても素晴らしい最後です。バズ達と別れたとしても、遊ばれなくなった家に無理して戻るよりも、好きな人と一緒にいる生活を選んだラストは、素晴らしいハッピーエンドだと思います。
そして、ウッディが幸せになってくれて、とても嬉しく思います。
本当にお勧めの作品ですので、是非ご覧ください。
〈参考映画〉
トイ・ストーリー4