9割捨てて10倍伝わる「要約力」/山口拓朗/メタ認知力
山口拓朗さんの著書『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』についてのまとめ記事の続きになります。
まとめ1 ←前回記事はこちら
メタ認知力
要約を進めるには、まず情報収集が必要になります。そして始めから情報収集の質を高めておくことで、要約力もアップします。
本書では、情報収集の質を高めるにあたって、認知バイアスによる損失を防ぐ必要があると書かれています。そして、認知バイアスによる損失を防ぐ方法として「メタ認知力を高める」ことが奨励されているのです。
メタ認知力とは、自分の思考や行動を客観視する能力のこと。
p.89
メタ認知力が高いと、広い視野もって物事を客観的に見られたり、目の前の問題に翻弄されずに解決策を思いついたり、長期的な視点で物事を考えられたりします。
メタ認知力の高め方
本書で紹介されている方法を一つだけご紹介します。
・自分の思考と感情を書く(思考と感情を客観視する)
p.90
私はノートにその日の出来事や気付き、思った事などを何気なく書いています。朝の自転車通勤中に考えた事などを職場でメモしたりもします。
自分が何を思っているのか、何を考えているのか、何を感じているのかといったことは、風のように脳裏を過ぎ去ってしまいます。それを書き留めておくことで、客観的に自分を見られるようになるのです。
「今嫌だなって思った」「今楽しいと思っている」「今不安に思ったな」「今ワクワクしている」といった具合に自分の思考や感情に気付いている人はメタ認知力が高い人かもしれません。
今の自分の思考や感情に客観的に気付けていない人は、紙に書き出すと、メタ認知力を鍛えられます。
メタ認知力が高まれば、「今偏った見方をしているな」といった具合に、認知の歪みに気付け、情報収集の質が高まるでしょう。
<参考文献>