バッファローになれ

バッファローと牛の違い

ロリー・バーデン氏の著書「自分を変える1つの習慣」に面白い事が書かれていました。

コロラド州にはバッファローと牛が両方、棲息しているそうです。

この2種類の動物には対照的な行動が見られます。

嵐が西からやってくると、牛は東に移動します。しかし、牛は足が遅い為、結局嵐に追いつかれてしまいます。そして、嵐と共に移動することになり、結果、雨風を浴び続けることになってしまうのです。

一方、バッファローは西から嵐がやってくると、嵐に向かって猛進するのです。バッファローは嵐から逃げないことで、結果、僅かな時間の苦痛に耐えるだけで、嵐をやり過ごせるというわけです。

これは私達人間が参考にしなければならない生き方であると言えます。

何か問題が発生した時に、逃げるという態度を取ると、それはいつまでも私達を追いかけて来ます。それどころか、問題はより困難になって襲いかかって来るでしょう。

しかし、問題が発生した時に、バッファローのように立ち向かえば、ほんの少しの苦痛で問題を乗り越えられるのです。

本能的に嵐に立ち向かうバッファローですが、私達人間は本能的には快楽を求めて行動します。

では、私達はいつならバッファローになれるのでしょうか?

バッファローになる方法

私達がバッファローになれる可能性があるのは、「朝」です。

精神科医で作家の樺沢紫苑氏は、著書「神・時間術」で、朝目覚めてからの2時間は、脳のゴールデンタイムだと述べています。

寝ている間に脳内が整理整頓されることで、朝の脳は整理されたまっさらな机の上のようだと言います。

朝目覚めてからの2時間は、集中力を要する仕事に取り掛かるべきなのです。

また、スタンフォード大学のケリー・マクゴニガル氏は著書「スタンフォードの自分を変える教室」で、意志力は有限だと述べています。意志力は、朝から夜にかけて徐々に落ちてゆくのです。

という事は、朝目覚めてから2時間の内は、脳の集中力が最大で、意志力も最大なので、この時ならバッファローになることが出来ると言えます。

朝の時間に最も困難な問題に取り掛かり、片付けてしまいましょう。バッファローのように問題に立ち向かうのが、結果的には苦痛を最小限に抑える秘訣なのです。

<参考文献>

自分を変える1つの習慣

スタンフォードの自分を変える教室

神・時間術

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