いつまで待っているつもりですか?

勇気をもって伝える者は、現状を変える力をもっている

私が以前水族館に行った時の事です。水族館ではイルカショーが始まろうとしていました。席は満席のように見えました。

すると、あるカップルが私の所に来ました。そして、彼氏の方が「すみませんが、詰めていただけないでしょうか。」と仰りました。

座席の状況を表すと、以下のようになります。
※□は空き ■は埋っている

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上の図で、左から2番目に私が座っていました。

これが、2番目と3番目が右にずれると、

□□■■■■

となり、カップルが並んで座れるということです。

私は彼の言葉を聞いて、とても感心しました。なかなか、「自分達が座りたいから詰めてくれ。」とは言いにくい場面だと思います。

しかし、彼には勇気がありました。

状況が好転するのをただ待っていてはいけない

ここから、私は以下の気付きを得ました。

①現状を変えるには、自分の気持ちを伝える必要がある。
②やると決めれば、脳は状況打開策を考える。

今回は①について話します。

話は変わりますが、ディズニーチャンネルで、『リセス』というアニメをご存知でしょうか。

このアニメの話で、転校して来た「ガス」という少年が「新入り」というあだ名で呼ばれるという回がありました。この「新入り」というあだ名は、1人前の転校生が呼ばれていたのですが、新たな転校生としてガスが来たことで、あだ名が継承されたのでした。

最初は「新入り」と呼ばれて、しぶしぶ受け入れていたガスでしたが、最終的には

「僕は「新入り」じゃない!ガスという名前があるんだ!覚えておけ!」

と怒りました。

すると、いとも簡単に皆んなはガスを「新入り」と呼ばなくなったのです。

ガスがあまりにもすんなりと「新入り」と呼ばれなくなったのを見て、1世代前に「新入り」と呼ばれていた子は嘆きました。
「俺は何年も新入りと呼ばれていたのに。何でだ!」

すると、その様子を見ていたある子が言ったのです。
「黙っている奴が悪いんだよ。」と。

もちろん、黙っているからと言って、他人に何をしても良いという道理にはなりません。

ただ、ここで注目してほしいのは、ガスが「自分は「新入り」ではない。」と伝えることで、現状を変えたということです。

舞台はアメリカです。アメリカ社会は、主張する事が良しとされる文化です。一方、日本は黙っているのを美徳とする以心伝心の文化です。

しかし、先ほどの水族館で会った男性の様に、伝える事で状況が変わるのも確かです。彼は「彼女と並んで座れる席はない。」と諦めなかった。勇気を出して伝えたことで、望んだ結果を手にしたのでした。

察してもらうというのは受動的です。一方で、伝えるというのは能動的です。「伝える」という行動で現状が変わる可能性があるのです。

さて、あなたは誰かが状況を変えてくれるのをいつまで待ちますか?