日常観察力と感性を磨く方法

耳をすませば、日常観察力が磨かれる

あなたは最近、鳥の声や風の香り、空の青さを感じていますか?

フジテレビの[潜在能力テスト]という番組の中で、脳科学者の加藤俊徳先生の言葉が紹介されていました。

それによれば、日常観察力を高める方法は
■意識していない音を聞くこと。
■外出中、風の音や虫の音などを注意して聞く。
と紹介されていました。

私は夏が好きなこともあり、セミの鳴き始めに気が付いたりします。セミ自体は苦手ですが、、、

感性を磨くには、空を見上げてごらん

歌手の平原綾香氏の代表作[Jupiter]の歌詞を手がけた作詞家の吉元由美氏は、[自分の言葉をもつ人になる]という本の中で、「感性を磨くためには何をしたらいいですか。」という質問に対して次のように答えています。

いつも空を見上げてください。

空の色は毎日違います。…もう二度と出会うことのない一期一会の色であり、形です。人生の一瞬を彩った空。…あたりまえのことがあたりまえでないことに気づいてくるはずです。

アニメ監督の細田守氏は、[プロフェッショナル仕事の流儀]というテレビ番組で、以下のように言っていました。

入道雲があると空がダイナミックだよね。

夏場に人は成長すると思うんで。夏の暑い中で、人間一皮むける何か重要な一日とかさ、重要な体験ってあると思うんで、それと入道雲ってすごくセットになってるような気がしますね。

入道雲ってモクモク成長していくんですよね。どの映画も主人公がささやかな一歩かもしれないけれど、少しずつ成長するので、そのテーマを象徴的に入道雲に託しています。

私も入道雲が好きです。夏の入道雲を見ると、何かワクワクします。夏場に人は成長するという細田氏の表現が腑に落ちますし、空の解釈の仕方にも納得しました。

私は吉元氏の本を読んで、空を見上げるようにしています。私は青空が好きですが、快晴の時に快晴だと気付く方はどれ位いらっしゃるでしょうか。

空を見上げ、風や虫の音に耳をすます。何か忘れかけていることを思い出しそうになる感覚があります。

日常観察力と感性を磨くことで、普段気付けないことに気付けるようになります。他の人が気が付かないことに気が付けると、それが自分の成長にも繋がるはずです。

<参考文献>
「自分の言葉」をもつ人になる