人は話を聞いてほしい
人というのは誰かに話を聞いてほしいと思っています。
そして、大概自分が正しいと思っています。
ですから、まずは相手の言いたい事を受け止める必要があります。
途中で口を挟まず、話を聞き切ることが重要です。
途中で話を中断されたり、早合点されると、相手は自分は大切にされていないと感じます。そうなると、信頼関係を築くのが難しくなります。
スティーブン・R・コヴィー氏の「7つの習慣」では、以下のように書かれています。
私たちはたいていまず自分を理解してもらおうとする。ほとんどの人は、相手の話を聴くときも、理解しようとして聴いているわけではない。次に自分が何を話そうか考えながら聞いている。話しているか、話す準備をしているかのどちらかなのである。
また、
セレステ・ヘッドリー氏がTEDで「他人とうまく会話する10の方法」というプレゼンテーションをしています。
その中で、以下の様に述べています。
なぜ私たちは人の話を聞かないのでしょうか?…気が散るからです。ふつうの人は、1分間に225語話します。ところが聞くほうは、1分間に500語まで処理できます。その差の275語を自分で埋めようとしてしまうのです。実際、相手の言うことに意識を向けるのは努力とエネルギーがいります。
これらから分かるように、人は話したいと思っています。
逆に傾聴するのは難しい。
裏を返せば、簡単ではないが、相手の「聞いてほしい」を満たせる傾聴ができる人は貴重な存在になれるでしょう。