すぐに解決しない事に慣れる

仕事で発生した案件について、私達はしばしば、早急に片付けたいと思います。

しかし、物事はそう簡単にはいきません。

なぜなら、大抵のことは相手がいることだからです。

こちらがいくらこうなって欲しいと思っても、相手は思い通りには動かないのです。

例えば、相手から何か質問されます。

これについて「調べて返答します。」と答えたとします。

この時点で、一旦仕事が止まります。

その後、質問したり、自分で調べたりして、返答する答えを準備します。

満を持して相手方に返答します。

しかし、結局相手方が納得せず、また一旦引き取って調べる事に。

この様なことは結構あると思います。

この時、面倒臭いからと、適当にあしらうと、自らの成長になりません。

早くスッキリさせたくても、また粘り強く調べる事で、本当の経験と知識が身につくのです。

この宙ぶらりんの状態に慣れるには相当の鍛錬が必要です。

「無理です。」「できません。」「分かりません。」と、答えるのは簡単です。

しかし、その気持ち悪さと共生しながら、最善を模索する態度が、自らをもう一段階上へ引き上げる事に繋がるのです。