儀式の効用

儀式を経る事で、心の中で区切りがつく

入学式、卒業式、結婚式、成人式、葬式など、色々な儀式があります。

儀式の準備や参加は、結構面倒だったりします。日常のやらなければならないこと、やりたいことを犠牲にして、イベントに時間、労力、お金を割かなければならないからです。

しかし、やはり儀式は大事なものだと思います。何が大事かと言えば、節目節目で心の中で区切りを付けられるからです。

例えば、卒業式。卒業式を経る事で、「ああ自分は次のステージに行くんだ。」と環境の変化が訪れる事に納得できるのです。

大学や高校の卒業式を経ないで社会人になるのは、気持ちの準備ができないまま社会に放り出されることを意味します。

結婚式もそうです。式を経ないで結婚生活に突入すると、何となく共同生活が始まってしまい、どこか始まりを意識できず、気持ちがモヤモヤするでしょう。

そして、葬式もまた心の中で区切りをつけ、現実を受容するのに必要なのだと思います。

このように儀式とは、気持ちを整理し、受け止め、次に歩みを進めるためにとても大切な効用があるのです。