成長するとはどういうことか?
成長=経験=新しい体験=恐怖
落合陽一氏は著書「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」で以下のように述べています。
生来の能力にほとんど差がなくても、こうした経験によって育まれ、後天的に付加される能力は、後に非常に大きな差となって表れてきます。ベースとなる能力は1日ではそれほど伸びませんが、経験は1日だけでも大きな収穫があります。それが日々積み上がっていくことを考えれば、子供にはできるだけいろいろ経験をさせた方がいいに決まっています。
ここでは、子供について述べられていますが、経験が能力差となるのは、大人についても同じでしょう。
成長とは経験すること。経験とは新しい体験をすること。新しい体験とは恐怖を伴うもの。
成長するということは、怖いと思っていることをすることなのです。
縄張りから出るから発見がある
何故怖いかと言うと、新しい体験とはコンフォートゾーン(快適領域)から出る事を意味するからです。しかし、コンフォートゾーンから出ることで、生物は進化してきました。
動物にとってコンフォートゾーンとは縄張りです。安全な縄張りから出るということは、危険と隣り合わせです。だから、新しい経験とは恐怖を抱えながら縄張り(コンフォートゾーン)から出ることなのです。
しかし、怖いからと言って同じ場所に居続けたらどうなるでしょうか。餌も見つからない、住みやすい土地も見つからない、交配する相手も見つからないということになりうるでしょう。
私達人間は、自分が知っている環境、すなわちコンフォートゾーンから出ることで新たな発見をし、成長するのです。
毎日一つ怖いと思っていることをする
エレノア・ルーズベルト※はこんな名言を残しているようです。
毎日、あなたが恐れていることを一つ行いなさい。
また、作家の本田健氏も講演会で、10回に1回は怖いと思った事をやるように勧めていました。
恐怖とは、裏を返せばワクワクする事かもしれません。そう考えると、少し取り組みやすくなりませんか?
成長とは経験すること。経験とは新しい体験をすること。新しい体験とは恐怖を伴うもの。
少しでも、恐れている事を行う習慣がつくと、それは成長、すなわち能力差となって現れるでしょう。
※エレノア・ルーズベルト:アメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻(ファーストレディ)、アメリカ国連代表、婦人運動家、文筆家。
Wikipedia
<参考文献>
0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書