なりきる
あなたもネガティブ脳になっていませんか?
人を形作っているのは、その人が使う言葉です。
いつもネガティブな発言をする人は、ネガティブな性格になり、いつもポジティブな発言をする人はポジティブな性格になります。
何故か、、、
それは、脳の神経回路に関係しています。脳というのは、よく使う機能に関係する神経回路を強化する性質があります。
という事は、ネガティブな発言をする人は、ネガティブな思考の神経回路を強化している事になります。したがって、ネガティブな発言をすればするほど、ネガティブな神経回路が発達し、ネガティブな人になっていくのです。
逆にポジティブな発言をすれば、ポジティブな神経回路が強化されるので、どんどんポジティブな人になっていきます。
自分の発する言葉が、自分を形作るのは上記のメカニズムが働いていたのです。
明治大学法学部教授の堀田秀吾氏は、著書「科学的に元気になる方法集めました」の中で脳の神経回路についてこう述べています。
脳は繰り返し同じ行為をさせることにより、その行為を行うための神経のつながり、回路が強化されます。その行為を効率的に行うための神経回路をつくりあげるのです。
なりたい自分になれる「アズ・イフの法則」
さて、言葉が人を形作っているなら、あなたが「なりたいと思う人」の言葉を真似する事で、あなたはそのようになる事が出来ます。
イギリスの心理学者であるリチャード・ワイズマンは「アズ・イフの法則」を提唱しました。
メンタリストDaiGo氏は、「ポジティブ・チェンジ」という著書の中で以下のように解説しています。
イギリスの心理学者であるリチャード・ワイズマンは、「アメリカ心理学の父」と呼ばれるウィリアム・ジェームズの「何かの美徳を身に付けたいならば、それが備わっているかのように行動すればよい」という思想を理論化し、展開し、実証しました。それが「アズ・イフの法則」です。
文字どおり、あたかも変わったかのように振る舞うことで、本当に変わってしまう。これが人間の心理のメカニズムなのです。
なりたい人になりきっていると、自然と自分もなりたい人の様になってしまうというのは、驚きではないでしょうか。
スペインの画家サルバドール・ダリは次の言葉を残しています。
天才になるには天才のふりをすればいい。
「ごっこ遊び」の感覚でよい
なりたい人を繰り返し真似することで、その人と同じような考え方と行動が出来るようになる。信じがたい話ですが、案外私たちは、「理想の人物になんかなれっこない。」と決めつけてしまっているのではないでしょうか。だとするなら、一度は試してみても損はないと思います。
子供たちは何の疑いもなく、ウルトラマン、仮面ライダー、セーラームーン、プリキュアなどになりきりますよね。大人も、もっと理想の人物になりきってよいのです。
ここで思い出したいのが、「予言の自己成就」です。最初はウソでも、信じて行動し続けるなら真実になるという話ですから、なかなか馬鹿にならない話です。
<参考書籍>
科学的に元気になる方法集めました
ポジティブ・チェンジ