ストック型人生で成長しよう
私が思う意味のある人生とは、自己成長している人生かどうかだと思っています。
時の経過と共に、ちゃんと経験を積んで成長してれば、その時間は無意味ではなかったと言えます。
反対に、遊んでばりで、そこに経験や知識の積み立てがなかったなら、それは歳だけ取った無意味な時間だったことになります。
無意味な時間
私の人生で無意味だったと思う時間は、ゲームしていた時間です。
私は学生時代の半分をゲームに注ぎ込んでしまいました。
半分は勉強、半分はゲームです。
後にある人との出会いを経験します。そして、その人が目標をもって日々を送っている姿を目の当たりし、金槌で頭を叩かれたような衝撃を受けました。
その時、私はゲームに注いだ時間を後悔したのです。
ゲームに費やした時間の何が無意味なのか?
それは、ゲームの主人公は成長しているのに、自分は何一つ成長していないからです。
この反省により、私は、無意味な人生とは、成長を伴わない時間の経過だと悟ったのでした。
ストック型人生
そこで、私が取り組んでいるのが成長を伴う時間の使い方です。
これをストック型人生と呼びましょう。
ストック型人生とは、経験、知識、技能、身体的機能、脳機能、人脈、子供など、自己成長に繋がるあらゆる物事に時間を使う人生と定義します。
たとえば、仕事で新しい事を経験したら、それは積み立てられ、自己成長に繋がり、意味のある時間の使い方となります。
しかし、責任から逃れ、同じ仕事を繰り返していては時は経っても経験は積み上がらないので、無意味な人生と化します。
これらの物事は、やればやっただけ積み立てられるので、進んでやるべき物事なのです。
あなたが考えている辛い物事の多くが、ストック型人生において、ストックされる物事であり、本来進んでやるべき事だと言えます。
それなのに、多くの人が湯水のように消えていく物事、即ちフロー型人生を送っているのです。
ゲームに使った時間は、蛇口の水が排水溝に流れていくのと同様、垂れ流された時間であり、何も積み立てられなかった時間だと頭に深く刻んでください。
運動はストック型人生の要である
さて、皆さんが考える辛い事の一つに「運動」があるでしょう。
大人になっても運動を続けている人は少ないと思います。
ですが、運動こそストック型人生において、あらゆるメリットを積み立ててくれる魔法の物事なのです。
運動をすると、BDNF(脳由来神経栄養因子)が出て、脳神経の結合や生成が促され、頭が良くなります。
加えて、成長ホルモンが出るので、若々しくいられます。
また、成人するとドーパミン受容体がどんどん減少していくとされています。要するに、幸せを感じにくくなってしまうのです。
子供がしょうもない事で笑っていられるのは、大人よりもドーパミンに対して敏感だからだと、私は考えています。
しかし、運動をすると、ドーパミン受容体の減少を食い止められるのです。
更に、運動するとテストステロンが出ます。テストステロンが出ると、対人関係に積極的になるのです。
人の輪に入っていけば、当然人脈が広がるでしょう。
ちなみに、何度も会う人とはザイオンス効果(単純接触効果)が起きます。何度も会う人に好意を抱くようになるという心理現象です。
また、コミュケーションを取ると、オキシトシンという繋がりの幸福を感じるホルモンが出ますので、相手も自分も幸せな気持ちにもなります。
これら運動による人間関係の向上は、信頼関係のストックと言えるでしょう。
運動はやればやっただけ積み立てられるので、辛い事ではなく、ドンドン進んでやるべき物事だとご理解いただけたでしょうか。
全てはあなたにストックされる
ストック型人生を意識すると、不安を伴う新しい経験、勉強、練習、子育て、運動などはたちまちメリットになります。
例えば、我慢すること。これもストック型人生に寄与する物事です。
鈴木祐さんの著書『ヤバい集中力』には我慢や忍耐で集中力が増すと書かれています。
①やりたい事を我慢する
②誘惑に勝ったという成功体験となる
③人生のコントロール感覚が増す
④自分には未来の成功を左右する力があるという認識が生まれる
⑤誘惑に耐えようとするモチベーションが増す
⑥欲望に流されにくくなる
⑦結果集中してタスクをこなすようになる
同じく、鈴木祐さんの著書『不老長寿メソッド』では、痛みが若返りを引き起こすプロセスを以下のように説明しています。
痛み→回復→若返る
ここにはホルミシスという作用が働いています。
ホルミシスとは、
多すぎれば有害だが、少なければ有益に働く作用 P.19
肉体であれば、運動などの痛みによって炎症が起きる。すると、身体の炎症抑制システムが働き、肉体が強化される。即ち、若返る。
精神であれば、ストレスなど痛みによって、記憶力や注意のコントロールが発達する。
このように、あなたが辛い事と思い込んでいる事は、実は早いうちにドンドンやって、積み立てるべき物事なのです。
それに気付いた人と、気付いていない人の人生の差は、大きなものになるでしょう。