梅田悟司さんセミナー「トップコピーライターが伝授する、言葉の法則と思考サイクル 言葉にできるは武器になる。」 感想

缶コーヒーのジョージアのCMでお馴染みの「世界は誰かの仕事でできている」というキャッチフレーズを考えた梅田悟司さんのセミナーを受けたので、感想をお伝えします。

言葉にできるとは?

梅田さんがマルチなお仕事で活躍出来ているのは、「言葉にできる」力があるからだと言います。

言葉にできるとは、

①考えていることを把握し

②相手に伝わる言葉にする力

とのこと。

普段何気なく考えている内なる言葉を言語化できる。それが、言葉にできるということです。

内なる言葉とは、考えていることです。分かりやすいのが読書です。

梅田さんは読書が遅いらしいのですが、それは頭の中で音読しているからだと、ある時気が付いたそうです。

頭の中の音読が、私達が「考えていること」と同じなのです。

私達は何かを思い、考えている時、頭の中で言葉が浮かんでいるはずなのです。それが、内なる言葉です。

反対に話したり、書いたりする言葉は、外に向かう言葉と表現されていました。

これを聞いて、私は良い意味で驚きませんでした。むしろ、いつも自分もやっている事だと感じ、共感しました。何故なら、普段から考えている事や気付きをブログの記事としているからです。

前田裕二さんの「メモの魔力」を読んでからは、考えをメモするようにもしています。

内なる言葉や気付きを見逃さず、メモして書き溜める。この発想は、前田裕二さんの「メモの魔力」と同じだと思いました。

ビジョンを語れると人は動く

ある条件を満たすと、言葉に共感力をもたせることができるそうです。

共感力のある言葉は、人を動かすのです。これを先で表すと以下のようになります。

言葉の共感力=方向性✖️密度

〈方向性〉

①「事実」を伝えると、「理解」される
②「価値」も伝えると、「納得」される
③「思想」も伝えると、「共感」される
④「ビジョン」も伝えると、「行動」される

ビジョンとは、目指すべき未来です。ビジョンを語れた時、「自分ゴト」として捉えられ、行動を起こす人が出てくるのだそうです。

梅田さんは「この指とまれ!」だと、表現されていました。

〈密度〉

「内なる言葉」「考えていること」「思考」
これらを深め、解像度を増すことです。

①内なる言葉に気付く
②内なる言葉を書き出す
③内なる言葉の解像度を高める

T字型思考法

この内なる言葉の解像度を高める方法として、T字型思考法が紹介されていました。

本当に?←内なる言葉→①それで?
       ↓
      ③ なぜ?

①思考を進める質問
②思考を戻す質問
③思考を深める質問

この順番で思考する方法が、T字型思考法です。

内なる言葉から、③なぜ?を考えると、Tが小さくなってしまいます。

①それで?と②本当に?で、思考を横に広げてから、③なぜ?を考えることで、Tが大きくなり、③なぜ?への回答がより深まるのです。

以上のように、普段から内なる言葉を書き溜め、解像度を深めておくと、外に向かう言葉のタネになります。