子供らしくあれ

欲求とは子供らしさ

子供を見ていると気付く事があります。それは、子供は自分の欲求に正直だということです。

あれがしたい。
これがしたい。
あれが食べたい。
これは食べたくない。
誰々に抱っこしてほしい。
誰々と寝たい。
遊んでほしい。
お腹すいた。
眠い。
かまってほしい。

そして、自分の欲求を満たす為に大泣きします。

恥を知らず。人目も気にせず。結果も考えず。損得もない。

そこにあるのは、純粋で素朴な欲求のみ。

やりたいからやる。

一方大人は、

恥ずかしい。
人目が気になる。
失敗したらどうしよう。
損したらどうしよう。

と考えてしまう。

そして、子供にも自分の考えを押し付けてしまう。

恥ずかしい事はやめなさい。
迷惑だからやめなさい。
失敗したら大変だからやめなさい。
損したらもったいないからやめなさい。

しかし、子供は子供です。
子供らしさとは、純粋なところ。素朴な欲求に正直なところ。

だから、大人のルールを小さい時から強制するのは、子供らしさを失わせてしまう危険な行為だと思います。

大人にとって都合の良い子を育てていないか?

よくテレビで、子供がコメントを求められ、話す事がありますね。子役の子は、大人が気に入るようなコメントをします。

一方、街頭インタビューなどを見ていると、一般の子供は思った事を言います。

この場合、前者は不自然であり、後者は面白い事が多いと感じます。

何故後者は面白いのでしょうか?

それは、子供らしいからです。
自然だからです。
個性が溢れているからです。

大人の常識では、変わっていても、子供らしさは自然であり、面白い。

子供らしさ
純粋で素朴な欲求
個性

これらは大人によって簡単に消されてしまう、とても繊細な心です。

三つ子の魂百まで。
いかにして、小さな時に基礎を築けるか。ここで言っている基礎とは、子供らしさ、個性、好奇心といったものを指しています。
基礎を築くためには、子供は子供らしく、純粋な欲求に正直でいて良いのではないでしょうか。

しかし、それには大人の寛容さが求められます。自由である事を認めるということです。これには、かなりの労力を要します。

だから、躾(しつけ)を優先させてしまいます。

良い子=大人にとって都合の良い子。
大人しくて、言う事を聞く子に育てるために。

こうして考えると、今の自分はどうでしょうか。個性を輝かせ、自分のやりたい事が分かっていて、常にワクワクしているでしょうか。

そういう人はラッキーですが、実際は少ないのではないでしょうか。

それは、躾の賜物かもしれません。

危ない事以外は、子供の欲求を受け止めてあげる。それが、今にも消えてしまいそうな心を、大人になっても残してあげる方法ではないかと思います。

スティーブ・ジョブズも言っているではありませんか。

Stay hungry, stay foolish.

様々な解釈がある言葉ですが、「求めよ。変に賢くなるな。」と読み取れば、まさしく「子供らしくあれ。」と言えるのではないでしょうか。

純粋で素朴な欲求に気付くことから始めよう

では、もう大人の私達はどうすれば良いのでしょうか。大人は自分の純粋で素朴な欲求に気付くところから始める必要があるでしょう。

スティーブ・ジョブズは、「もし、お金と時間を気にしなくて良いとしたらどうするか?」と質問していたようです。

落合陽一氏によると、やりたい事とは、呼吸するように自然体で出来る事。

①お金や時間の制限がなければ、あなたはどうしたいですか?
②思い浮かんだ内容は、呼吸するように自然体で出来る事ですか?

①と②に当てはまることが、あなたにとっての「純粋で素朴な欲求」なのかもしれません。

参考にしてみてください。

<参考文献>

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

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